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Internet Explorer(インターネットエクスプローラ、IE)の利用は危険!? マイクロソフトが言及した「技術的負債」とは。
Windowsをご利用の方にはおなじみのインターネットエクスプローラ。OSという概念が浸透し始めたころから長い間見慣れているデスクトップアプリケーションでした。
バージョンとして最新はInternet Explorer11ですが、これは2013年、今からなんと5年も前に開発されているブラウザです。サポートを終了したInternet Explorer9にいたっては2011年。「まだ10年も経っていないじゃない」と思われるかもしれませんが、ブラウザとしては結構なお年。
同じインターネットブラウザとして世界的シェア首位のGoogleChromeに至っては、初版が2008年で、すでにバージョンが72を超えています。
今回のブログの見出しはコチラです!
Microsoft公式ブログからの言及。デフォルトブラウザとしてInternetExplorerを使うのは危険。
こちらが原文。
The perils of using Internet Explorer as your default browser
Chris Jackson氏はMicrosoftのサイバーセキュリティ、アプリケーションの互換性、およびソフトウェア資産の近代化を専門とするプログラムマネージャー。彼は、ブログの中で「デフォルトのブラウザとしてInternet Explorerを使用することの危険」を述べています。
特に病院などではIEに関する質問が多いようで、そういった業界にIEの古いバージョンを利用したシステムが多いだろうことがうかがえます。(そういえば某大学の某システムもIE6とかだったけれどあれは今どうなっているのだろう……?)などと私にも「古いバージョンのInternetExplorer」に関しては覚えがあります。
ブログには具体的な「技術的負債」のことが書かれています。DOCTYPEがどうのとかスケルトンコードがどうのとかstandards modeがどうのとか、正直専門知識のないこちらにはとんとわからないことばかりでしたが、ここだけはわかりました。
They’re testing on modern browsers. So, if we continued our previous approach, you would end up in a scenario where, by optimizing for the things you have, you end up not being able to use new apps as they come out.
最新のブラウザでテストしています。したがって、以前のアプローチを続けた場合、あなたは自分の持っているものに最適化することによって、新しいアプリが出てきても使用できなくなるというシナリオに陥ることになります。
早い話が「昔のブラウザ使い続けていたら新しいアプリなんか使えないぞ」ということです。
じだいおいてけぼり。
Yahoo!JAPANも古いシステムから最新バージョンに移行。Windows7も2020年1月14日までにサポート修了。
去年Yahoo!JAPANもTLS1.0およびTLS1.1のサポートを終了し、セキュリティ面での強化に積極的になっています。
最近になって以下の記事からのお問い合わせが増えてまいりました。サポートされなくなってきていることで、本格的に利用できなくなってきているようですね。
Windows7は2020年1月14日にサポート修了がすでに予定されています。2020年は来年です。あと一年もしたらWindows7はサポート対象外になるのです!
サポートが対象外になると以下のリスクが増します。
- 個人情報の漏洩
- パソコンの不正操作
- パソコンの破壊
個人利用のパソコンでもこんなことがあったら困りますが、企業でそんなことになればもっと大変なことになってしまいます。
いますぐにできることは?
個人利用の場合は、InternetExplorerをご利用の場合は、Edgeを利用するようにしましょう。ChromeやFireFoxといった他のブラウザでもいいでしょう。とにかくバージョンアップ、更新が定期的に行われるブラウザに移行するべきです。
EdgeはWindows10からWindows標準ブラウザとなったアプリケーション。現段階では一般ユーザーの主流ですが、中には「使いにくいから……」という理由でIE11をご利用されている方もいらっしゃるのでは?
また、Windows7以前、特にXPやVistaをまだ使っている方は早めにWindowsのアップデート、もしくはパソコンの買い換えを行ったほうが良いでしょう。
Edgeも今後さまざまにアップデートされていく形式になりそうです。とにかくIEからは抜けたほうがいい……のでしょうねえ。
マイクロソフト、「Edge」ブラウザを「Chromium」ベースに
WEB制作の現場でも、古いバージョンのブラウザは非対応がデフォルトになりつつあります。
WEBサイトを見る環境が異なると、表示がくずれたり、ズレが起きたりしてしまいます。少し前まではIEの古いバージョンでも対応する企業が多くありましたが、最近は最新バージョンしかサポートしない企業が増えました。これはセキュリティ面からみた「企業として当然の対応」であると考えられます。
すぐに変えなければならない、というわけではありませんが、なるべく早急にセキュリティ面は強化していきたいものですね!