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手書きのチラシを作るときに覚えておくと便利なフォントとIllustratorツール
先日、一友ビルドテックさまのチラシを制作(※ブログには登場しませんが、弊社の在宅デザイナー兼イラストレーター Yuka Takaki作)させていただきましたが、これの反響がとってもスゴイそうなのです。
そういえば最近ポストの中にも手書き風味のチラシ、多くなりましたね。塾や習い事、整体や宅配などのお知らせに、ふんわりとしたかわいらしいデザインの、どちらかといえば「読ませる」テイストが人気のようです。
ターゲットはいずれも主婦層。淡いトーンと柔らかい印象の雰囲気づくりが奥様方のハートをキャッチしているのでしょうか。
ですがこの「手書き」というのは、デザイナーとしては結構クセモノ。
なぜならデジタル原稿が当たり前の今の世の中、「手書き」というのは言ってみれば一発勝負の部分がありまして、「修正」がききにくいというデメリットがあるのです。一度書いた文字や描いたイラストで、全く同じものをかけ、というのは、難しいことなんですね。
「似ているならいいよぉ」といわれるのは目に見えているのですが、テキストの修正が入ってしまった日には、そこにあるセンテンスすべてを書き直さなければならない、なんてことも……。
特にテキストは人の目に飛び込みやすいメッセージです。修正は過多になることがとても多いのです。
こういった手書き風のチラシを使うとき、これらのデメリットを回避するために、私たちデザイナーはいわゆる「手書き風フォント」を利用してチラシを作成します。
その他、ちょっとした「手書き風」のテクニックを覚書。
今回のブログの見出しはコチラです!
無料の手書き風フォントはこちら
アルファベットが26文字、数字が10文字、その他記号などなど含めて、アルファベットフォントは基本50文字もデータが存在しません。対して、日本語は常用漢字が2000文字以上、ひらがな、カタカナ合わせて約100文字、さらに特殊文字や記号などを含めると3000文字ほどの量が存在します。
アルファベット比較すると、おおよそ60倍。フォントを制作しようとするととんでもない時間がかかってしまいますね。
それでもこれらを無料で展開してくださっているフォント制作者さんはいらっしゃいます。ひとまずこれだけあれば手書き風チラシだって怖くない! というピックアップをしていきましょう。
本文推奨フォント
あんずもじ
あんずいろapricot×color
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
等幅、奏、湛の3種類
あずきフォント、うずらフォント
うずらフォント
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
フォントウェイトバリエーションあり。
ほにゃ字
ほにゃ
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。フォント利用でのロゴ商標登録禁止。
ふい字
http://hp.vector.co.jp/authors/VA039499/#hui
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
lzh式DLなので解凍ソフトがない場合は>http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lhasa/
仕事メモ書きフォント、遊びメモ書きフォント
http://font.sumomo.ne.jp/shigoto.html
http://font.sumomo.ne.jp/asobi.html
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
見出し推奨フォント
たぬき油性マジック
kifont.com/tanuki-permanent-marker/
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
「マジック」「マジックインキ」は、株式会社内田洋行の登録商標で「マジックインキ」の発売元は寺西化学工業株式会社です。とのことです。
殴り書きクレヨン
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
鉄瓶ゴシック
http://fontna.com/freefont/?p=12
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
じゆうちょうフォント
フォントデータの改造・二次配布厳禁。商用可。
illustratorの「文字タッチツール」を利用してもっと「手書きらしく」
illustratorの機能の中でも意外と知られていないのがこの「文字タッチツール」なんですが、illustratorCCから加わった機能で、今までショートカットキーなどでトラッキング・カーニングしつつフォントサイズ変えつつをしていたのが、感覚的にできてしまう便利ツールです。
大きさの変更や回転も自由自在。ちょっとした「手書きのアップダウン」をつけたいときに重宝します。
illustratorのスタイライズ「落書き」を使い倒す
だいたいどのシェイプもいい感じに枠になりますし、デフォルトブラシと併用することでもっと質感を出していくことができます。
色を使うときに「K100」や「リッチブラック」は使わない
どんなに強い黒いペンでも、真っ黒、というのはあまりありません。やんわりとK95やK90にしておくと、鉛筆のような雰囲気がでて全体的に柔らかくなります。ビビッドな色を控えめに、彩度は少しだけ落として、を意識していきましょう。
角をなくす
写真、枠組み、文字、その他あらゆるものから角をなくしましょう。角を作るときは色やテイストでそのとがりを抑えることが必要です。
手書き風チラシの良さは「雰囲気」にありき。
広告する商品、サービスによっては、この手書き風のチラシの販促効果があまりでないことがあります。
手書き風のチラシが一番「生きて」くる舞台は「親しみやすさ」や「あたたかさ」「親近感」「フレンドリーさ」「ぬくもり」「あいじょう」といったキーワードの似合う市場です。
職種や商品ベースにとらわれず、「わたしたちはお客様を大切に、お客様と親密に、お客様と家族のように接します」のような雰囲気のお店、あるいはサービスポリシーなら、こういった「手書きチラシ」はとても効果的にお客様にその心を伝えられるものとなりますね。
販促のポイントは「何をどんなふうに伝えたいか」です。
ターゲッティングもそうですが、訴えたいこと、伝えたいことをきちんと整理して、販促していきましょう!
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