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直帰率とは?ページを改善して直帰率を下げるための2つの視点
「うちのホームページ、直帰率が78%もあって高いんですよね…どうやったら改善できますか?」
今回はそんな悩みをお持ちの方に向けたコンテンツです。
ホームページの成果を上げたい!と思ったら、訪問者のニーズを満たし、満足度を上げる必要があります。
この「満足度」を測る指標の一つとして直帰率が役立ちます。
今回のブログの見出しはコチラです!
直帰とは?
あなたのホームページに訪れたユーザーが、1ページのみ閲覧して(他のページを閲覧することなく)離脱することです。
1ページだけ見て帰ってしまう「直(すぐ」「帰る」ので「直帰」といいます。
直帰する原因は次のようなことが考えられます。
- そのページを閲覧して満足し、他のページには興味を示さなかった
- ページの内容が想定していたものと違った(イメージ違い)
- ページが重くてなかなか開かなかった(表示が崩れていて見にくかった)
この中で、2や3の理由での直帰は極力減らしていきたいですね。
直帰率とは?
全セッションに対する直帰セッションの割合のことです。
100セッション(訪問)あって、直帰したセッションが50の場合、直帰率は50%となります。
直帰率について、アナリティクス ヘルプの説明も掲載しておきます。
直帰率とは、1 ページしか閲覧されなかったセッション(ユーザーが閲覧を始めたページから他のページに移動することなくサイトを離脱したセッション)の割合です。
直帰率が高くなる場合は、さまざまな原因があります。たとえば、サイトのデザインや操作性に問題があると、ユーザーは閲覧開始ページからそのまま離脱してしまいます。また、求めていた情報が閲覧開始ページで見つかり、それ以外のページに興味がわかなかった場合も、ユーザーは 1 ページのみ閲覧して離脱してしまいます。
直帰率は全体で見るよりもページごとに絞り込んで見たほうが対策がし易い
サイト全体の直帰率をただ眺めていても、何にも対策が出てきません。。。
「直帰率78%かぁ~、うーん、高いねぇ。」
「それで??」
となります。。。
まずはランディングページごとに直帰率を確認してみましょう。
「ランディング=着陸」という意味で、ランディングページを直訳すれば「着地ページ」となります。
つまり、ユーザーのセッションにおいて、最初に表示されたページのことです。
ランディングページ別に直帰率を確認することで、対策をすべきページと、やるべきことの考察がし易くなります。
ランディングページ別に直帰率を確認する方法
Google Analyticsで、ランディングページ別に直帰率を確認するには、次のように操作をします。
[行動]→[サイトコンテンツ]→[ランディング ページ]の順にクリックします。
直帰率を改善する2つの視点
トップページの直帰率を改善することを目的として考えてみます。
まず、トップページの役割は、サイトの特徴を認知してもらい、各コンテンツへ適切にユーザーを導くことです。
ユーザーに満足を提供するのは、トップページのその先のページが担います。
例えば「商品の価格を知りたい」というユーザーは、トップページから商品価格表ページに遷移することで満足を得ます。
ここで直帰する3つの原因をおさらいします。
- そのページを閲覧して満足し、他のページには興味を示さなかった
- ページの内容が想定していたものと違った(イメージ違い)
- ページが重くてなかなか開かなかった(表示が崩れていて見にくかった)
トップページは満足させるのが目的ではないとすると、1の理由で直帰する人はそういないはずです。
トップページで直帰する主な原因は「想定していたものと違った」というイメージ違いによるものと考えて良いでしょう。
(ページの崩れや表示速度が極端に遅いなどが無いという前提です)
直帰率を改善するには次の視点が大切です。
- ユーザーの把握・・・どのようなユーザーが訪問しているかを把握する。
- ユーザーのニーズに合わせた改善・・・ユーザーのニーズや好みに応じたページ改善を施す。
① ユーザーを把握する
ユーザーの年齢・性別別にどの程度のアクセスがあるかを見てみましょう。
[ユーザー]→[ユーザーの分布]→[年齢]の順にクリックします。
ピボットをクリックし、[ピボット]欄を「性別:に設定します。
25-44歳の女性が多く閲覧していることが分かります。
② ユーザーのニーズに合わせた改善
25歳-44歳の女性が多く閲覧していることが分かりました。
人はWEBサイトが「好き」か「嫌いか」という感情的な判断を一瞬で行います。
トップページのファーストビューに重点をおいて「若い」「女性」が好むデザインの検討をします。
今回、デザインで考慮した点は次の通りです。
- 若者を対象とするデザインでは、少なくとも選択肢が豊富だという印象を与えること。
- 女性は男性よりもカラフルなウェブサイトを好むこと。
サイトデザインには心理学も参考になります。
お勧めの本はこちら
『インターフェースデザインの心理学』
『続・インターフェースデザインの心理学』
この書籍の中から、関連する内容を一部引用します。
- 若者を対象とするデザインでは、少なくとも選択肢が豊富だという印象を与えるようにしましょう(「選択肢が多すぎると何も選びたくなくなる」という現象も忘れずに)
- ターゲットユーザーが主に女性の場合、色数を増やし、反対色を減らすことを検討してみましょう。
引用:続・インターフェースデザインの心理学より
デザインの具体的な変更内容は、下図のように動線となるボタン類をトップページに増やしました。
対策を施した結果、直帰率はどうなったか?
この対策の結果、トップページの直帰率は次のように変化しました。
トップページのデザインを変更したことで、訪問するユーザーの「期待」に応えることができ、直帰率を改善(下げる)ことができました。
そのほかにも、リピーターアクセスが20%増加するなど様々な変化が見られます。
直帰率改善の一つのヒントになれば幸いです。
インクループ株式会社は、お客様ホームページの改善をご提案しております。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
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