記事の詳細
Adobe Animateを利用したアニメーションを作ってみる2
前回の記事はこちら
AdobeAnimationを利用してパーツを動かすために必要な知識に、以下のようなものがあります。
- シンボルの概念と、ムービークリップシンボルとムービークリップインスタンス
- タイムラインとフレーム、キーフレーム
- モーショントゥイーンとシェイプトゥイーン
アニメーションで利用できる描画オブジェクトは、だいたいベクターレイヤーなので、Illustratorを利用している人にとっては馴染みやすいシステムです。ここでは割愛していきます。
今回のブログの見出しはコチラです!
シンボルの概念と、ムービークリップシンボルとムービークリップインスタンス
Animateの「シンボル」とは
シンボル(symbol)とは「象徴」「表象」「記号」という意味を持ちます。
Animateでいうところの「シンボル」とは、象徴や表象という意味合いよりも、コンピュータ科学関連分野における意味合いが強く、データに含まれるひとかたまりの記号、それら単体の名前という意味が強いです。データの単体、あるいはグループ化された一つのデータがシンボルです。
ムービークリップシンボルとは
ムービークリップシンボルとは、ときにムービークリップ、とも呼ばれます。クリップとは、(はさみなどで)「切る」「刈る」の意味を持つ単語で、デジタル用語としては映像を編集する際に用いられる、ここの素材のことを示します。ムービークリップとは、「動く素材」と言えるでしょう。
また、ムービークリップとムービークリップシンボルは、ほぼ同一の意味で利用されます。いずれも「動きのある素材」(あるいはこれから動きを付けていく素材)と言えるでしょう。
ムービークリップインスタンスとは
インスタンス(instance)とは、「事実」や「例に上げる」といった意味の英単語で、コンピュータ科学関連分野における意味合いは「実体」「実例」の意味があります。Animateでインスタンスと言う場合は、シンボルを利用して作りあげた最終的なオブジェクトのことを示します。
また、このインスタンスがムービークリップを元に作られた「動きのあるもの」だった場合、ムービークリップインスタンスという言い方をします。
タイムラインとフレーム、キーフレーム
タイムラインとは、その名の通り時間の流れのことを示します。SNSなどでもよく利用されますね。
Animateにおけるタイムラインは、中にインスタンスやシンボルを配置できるフレームという枠組がいくつも並んでできており、フレームはアニメーションの芯になります。フレームレートとは、単位時間あたりに処理させるフレーム数(=静止画数、コマ数。通常1秒あたりに対する数になる)で、この数値が大きいとなめらかなアニメーションになります。ただし、容量は大きくなります。
キーフレームとは、アニメーションの動作の基礎となっているフレームの中でも、主となる変化が定義されているフレームのことです。アニメーションは、始まりからキーフレーム、キーフレームとキーフレーム、キーフレームから終わり、の間で、相互に補完することによってムービーとなります。
モーショントゥイーンとシェイプトゥイーン
トゥイーンとは、アニメーションの、始まりからキーフレーム、キーフレームとキーフレーム、キーフレームから終わり、の間で、相互に補完する機能そのもののことを示します。自動的に埋めてくれる便利な機能です。
モーショントゥイーンとは、トゥイーンの中でもムービークリップシンボルなど、多数のシンボルに作用する機能です。
シェイプトゥイーンとは、トゥイーンの中でもシェイプ(=単一のシンボル。グループ化されていない最小単位)に作用する機能です。
Animateを利用したアニメーション画像の作り方
- 描画オブジェクト、シェイプなど、動かす素材をシーン上に配置する
- フレームを挿入する
- フレームにモーショントゥキーン、シェイプトゥイーンを適応させる。
- フレーム内にキーフレームを挿入し、オブジェクトを変形、動作させる。
一連の流れはこんな感じになります。次回からは実際にキャンバス上でオブジェクトを動かしていこうと思います。