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3分解決!エクセルSUM合計で1円誤差を直す方法
エクセルでSUM関数を用いて合計を取ると、たまに1円ずれることがあります。
「え?なんで??」と思ってしまいますが、理由を理解すればとても簡単に解決できます。
3分で理解してしまいましょう。
1円ずれるとは、例えば下図のようなものですね。
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理由は”見えない”小数点以下の値
見えないってどういうこと?と思いますよね。
とにもかくにも、表示形式を「標準」に設定してみましょう。
すると、今まで隠れていた小数点以下の数値が見えてきます。
操作は簡単です。
セルB1からB4をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ→[表示形式]の▼をクリックします。
一覧から「標準」をクリックします。
隠れていた小数点以下が見えます。
小数点以下が表示されことで分かりますが、今回の足し算は
1+1+1
ではなく
1.2+1.2+1.2
だったのです。
3桁区切りのカンマなどを入れると、小数点以下が隠れる
下図のように数値に3桁区切りのカンマを入れることは良くありますよね。
実は、エクセルでは数値に3桁区切りのカンマを付けると、小数点以下が隠れます。
では、先ほどの表を使って3桁区切りのカンマを付けてみます。
操作は簡単です。
セルB1からB4をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ→[桁区切りスタイル]ボタンをクリックします。
小数点以下が隠れました。
実は、小数点以下が隠れるとき、四捨五入して表示されます。ですから
1.2 → 1 と表示される
3.6 → 4 と表示される
ということで1の誤差が生じます。
<解決策>ROUND関数を使って端数処理をする!
「1.2」という値を「1」という値にしてから、足し算をすることで1円ずれるという問題は解決できます。
小数点以下を丸める端数処理をする関数としてROUND関数があります。ROUND関数は小数点以下を四捨五入して丸めてくれます。
説明を分かりやすくするために、再びセルB1からB4の表示形式を「標準」に戻し、小数点以下が表示されるようにしておきましょう。
では、解決策であるROUND関数を使った端数処理をご紹介します。
だいじょうぶ、操作は簡単です。
セルC1をクリックします。
[関数の挿入]ボタンをクリックします。
[関数の分類]の▼をクリックします。
一覧から「数学/三角」をクリックします。
関数名の一覧から「ROUND」をクリックし[OK]をクリックします。
[数値]欄に「B1」と入力し、
[桁数]欄に「0」と入力します。
[OK]をクリックします。
セルC1に「1」と表示されます。
オートフィルを使用してセルC1の数式をセルC3までコピーします。
→オートフィルって何?と言う方は「エクセルで数式(計算式)を他のセルへコピーする方法」もご覧ください。
コピーした結果、「1.2」という数値が端数処理され「1」になりました。
最後に、合計を計算してみましょう!
セルC4をクリックします。
[ホーム]タブ→[オートSUM]をクリックします。
セルC4に「=SUM(B1:B3)」という数式が入力されます。
[Enter]キーを押します。すると、合計が表示されます。
これで、1円の誤差が生じなくなりました!
1円誤差が生じる問題のまとめ
- 3桁区切りなどの表示形式により小数点以下が隠れていることがあります。
- 小数点以下が隠れていると、小数点以下が四捨五入された状態で表示されます。
- これらの値を合計すると、1円の誤差が生じることがあります。
解決するには
- 小数点以下の値をROUND関数などを用いて端数処理します。
- 端数処理した結果の値を合計します。
まとめるとこのような感じです。
エクセルを使っていると「なんで?」という疑問がたくさん生じるものですが、基本がわかっていると対処もできます。
- ROUND関数の詳細は「エクセルで切り捨て・切り上げ・四捨五入する関数(ROUND)の使い方」も合わせてご覧ください。
- SUM関数の詳細は「エクセルでSUM関数を使用して足し算(合計)をする方法」も合わせてご覧ください。
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