記事の詳細
ファイル(フォルダも可能)を比較して差分を表示するソフト「WinMerge」のインストールや便利な使い方をご紹介
ソフトウェアやシステムの修正を行う際に、稀に「先祖返り」(古いデータへの書き換え)が発生してしまう事があります。
こういったミスを回避する手段として、ファイルのバージョンを管理するシステム(Git等)を導入することが一般的とされています。
ですが、簡単に導入できるシステムでもありませんので、もう少し簡単な方法で先祖返りを防ぎたい…!
そんな時に最適なソフト「WinMerge」の使い方についてご紹介致します!
※本記事で使用する「WinMerge」のバージョンは version 2.14.0.151 となります。
今回のブログの見出しはコチラです!
「WinMerge」って何ができるの?
「WinMerge」はファイルを比較して差分を表示するソフトになります。
比較を行う際には、ファイル単位ではなくフォルダ単位での指定もできますので、差分のあるファイルが一目でわかるようになります。
ファイルの差分表示画面
ファイルの差分表示画面は下記になります。
黄色くなっている行が差分のある個所になります。
フォルダの差分表示画面
フォルダの差分表示画面は下記になります。
ファイルと同様で、黄色くなっている行(ファイル)が差分のある個所になります。
フォルダの差分画面をもう一度よく見ていただきたいのですが、比較できるファイルはテキストだけでなく、画像も比較ができています!
つまり「WinMerge」はテキストだけでなく「バイナリデータ」と呼ばれるファイルを構成するデータそのものを比較してくれるのです!
「WinMerge」のインストール方法
下記サイトにアクセスして、自身のPCの環境に合ったインストーラーをダウンロードします。
WinMerge 日本語版
私はWindows10(64bit)を使用しているので最新バージョンの「64bit版(XP以降)」をダウンロードしました。
インストール時は特に設定を変えずに、インストールが完了するまで「次へ」を押します。
これで「WinMerge」のインストールは完了となります。
「WinMerge」の使い方
アプリケーションを起動すると、下記のような画面が表示されます。
まずはファイルの入力を行ってみましょう。
素直に「ファイル」→「開く」からファイルを選択しても良いのですが、少し面倒なのでショートカットしましょう。
「WinMerge」の画面上に差分を確認したいファイルをドラッグアンドドロップしてください。
すると「1st」の入力欄にファイルへのパスが入力されます。
次に、もう片方のファイルを「2nd」の入力欄にドラッグアンドドロップしてください。
すると「1st」と同じように「2nd」の入力欄にもファイルパスが入力されます。
「1st」と「2nd」にファイルパスを入力したら「OK」ボタンを押すことでファイルの差分が表示されます。
上記のように「1st」と「2nd」の箇所にファイルパスを入力することで、ファイルの差分を確認することができます。
フォルダの比較も同じように、「1st」と「2nd」の入力欄にフォルダをドラッグアンドドロップして「OK」を押すことで比較画面が表示されます。
比較画面の一覧から、個別にファイルの比較を見たい場合は、項目をダブルクリックすることでファイルの比較画面が開きます。
これで、ファイルやフォルダの比較はできるようになりました。
ですが、これだけではまだ「WinMerge」の良さは伝わりません!
実際の操作を交えて、もう少しだけ「WinMerge」の良さをご紹介致します!
差分のある個所にジャンプする機能
ファイルを比較した際に、画面左の「Location Pane」の欄で違いのある個所を分かりやすく表示しています。
「Location Pane」をクリックすると、クリック付近の行にジャンプするため、違いのある個所をすぐに確認することができます。
上記の機能だけでも相当便利なのですが、ショートカット機能として「Alt」+「↑」または「Alt」+「↓」を押すことで、違いのある行まで一瞬でジャンプする事もできます。
この「Alt」を使ったショートカット機能が非常に便利なので、もう一つ便利な機能をご紹介します。
差分のある個所を結合する
先程の「Alt」+「↑」または「Alt」+「↓」で違いのある個所にジャンプをすると、違いのある個所が選択状態として表示されます。
選択状態で「Alt」+「←」を押すと、右のファイルの選択箇所を左のファイルに結合します。
もちろん「Alt」+「→」で左のファイルの選択箇所を右のファイルに結合することも可能です。
このようにして、差分のある箇所のみを確認して、必要な箇所のみを結合する事が「WinMerge」ではできるのです!
修正を実施した後は、通常のテキストエディタと同じように「ctrl」+「Z」で戻したり、「ctrl」+「S」でファイルを保存することもできます。
なんとこの機能、テキストデータに限らず、画像データでもできてしまいます!
他にもまだまだ機能はありますが、今回はここまでのご紹介とさせていただきます。
便利なソフトを使って作業を効率化!
いかがでしたか?
今回紹介した「WinMerge」を活用することで「先祖返り」が起きないようにファイルを管理することができるかもしれません。
また「WinMerge」を活用する際には修正前と後のファイルが必要になりますので、そういった差分ファイルを残すことで常時バックアップを残すような形にもなります。
「WinMerge」を活用することで「ミスを防ぐ」だけでなく「バックアップを常に保持する」という作業も実行されますので、なんだか少しお得感がありますね。
ではまた!
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。