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身内の誕生日にちょっと横浜まで足を伸ばしたのですが、こんなのやってました。

かもめマルシェ

横浜ベイクォーター:かもめマルシェ

予定も毎回更新されているようですのでご興味ある方ぜひ。かもめマルシェは月に一度のようですね。基本的には11:00~17:00の間で、さほど規模的には大きくないですが、えりすぐりの商品がそろっていました。

ちなみに上記HPから出店も応募できるようですよ。

NKBマルシェ事務局とは、2009年秋より、 生産者と消費者を食でつなげるプロジェクト”マルシェ・ジャポン“に参画している「都市型市場」の運営事務局です。

かもめマルシェはこのNKBマルシェが運営しているマルシェ=市場の一つですね。他にもYEBISUマルシェやTERRACEマルシェを運営していらっしゃるようで、コンセプトは「食べる人(消費者)が作る人(生産者)と直接会話することで農産物を作る過程のストーリーを知っていただき、顔が見えるコミュニケーションのお力になりたい」とのことでした。地域コミュニティの多数連結を目指しているわけですね。

さてみなさん、上記の「マルシェ・ジャポン」というものをご存知でしょうか。

マルシェ・ジャポン

マルシェ・ジャポン

お恥ずかしながら、私はこの「マルシェ」というもの、お祭りの露店みたいなものだと考えていました。まあ大まかには間違っていないのでしょうが、感覚としては「フリーマーケットやフェアみたいなもの」であり、定期的に開催されているものだとは知らなかったのですね。行った場所でやっていればラッキー、くらいの感覚です。
わたしが「食材を作る人」と「それを料理して食べる人」が出会う場所が、農林水産省の支援で全国で展開されていると知ったのは、実はここ最近のことなのです。

昔の味たまご農場さんから教えてもらった「都市型市場=マルシェ」

私がこの「マルシェ」を知ったきっかけはこちら。

昔の味たまご農場

はい、インクループのお客様です。大変繊細でなめらかでうっとりとするような濃厚なたまごを楽しませていただいております。毎回打ち合わせにいくM氏に「お願いします!」と言ってたまごを買ってきてもらいます。
余談ですが、この間いただいたプリンが非常にわたし好みのかためのプリンでして……カラメルもこっくりとほろ苦い味わいで……なめらかなたまごの風味でして……よかったらこちらもぜひ……。

閑話休題。

昔の味たまご農場さんは積極的にあちこちのイベントに顔を出されている反面、おいしいたまごの通販にも力を入れていらっしゃいます。それのお手伝いをさせていただいているのが当社となります。

マルシェの存在やその運営のされ方の一端を見て、興味を持ったのがわたしのきっかけでした。
つまり、こういったきっかけがなければ、わたしのようなカスタマーはマルシェの在り方、そこに出店されているお店、商品などに、まったく興味を持たないのです。

土日でお客さまもたくさんいるはずなのに、お店の前を素通りする人のなんて多いことだろう! とびっくりしてしまいました。規模や知名度、天候の問題もあるかもしれませんが、本当に問題はそれだけでしょうか。

かもめマルシェ

「売り手」と「買い手」の齟齬 ~「食べれば」わかるは、もう通用しません!~

ウェブマーケティングをしながらウェブデザインをしている当社ですが、食材や食品、商品を扱う時にこんなふうにおっしゃる方がいます。

「来てもらえればわかる」「食べてもらえればわかる」「使ってもらえればわかる」

正直これらはもう通用しません。
なぜならカスタマーは「行く前に」「食べる前に」「使う前に」わかりたいからです。

地図を見ないで、装備なしで、仲間なしで、冒険に出る勇者は、大概途中で死ぬんです。
そしてカスタマーは死にたくないのです。多くの人は勇者ではないですから。

近年パソコンやスマホによってインターネットが普及し、情報は飽和していつでもどこでも誰でも欲しい情報を手に入れることができるようになりました。新しい情報が生まれる傍らで、古い情報は死んでいき、たまに化石となって残っている、それが現在のインターネットの海の状況です。
中には、店で直接商品を見て、その場では買わず、ネットで購入、なんて例もあるくらいです。特に中型から大型の商品には多い傾向にありますが、小物でもネットショッピングのほうが安いからそっちで……なんてこともあるのです。

つまり、ネットで情報を積極的に配信していない場合、情報は死んでいる、のではなく、「生まれていない」といえるでしょう。
そうなったらどうなるか。「生まれていないのだから存在を認知されない」という、なんですかね、哲学チックなことになります。

  • 情報を発信しないと認知されない(知らないものは「ない」と同じ)
  • 情報を発信しないと比較されない(商売の舞台にあがれない)

お店を、商品を知ってもらわなければ、カスタマーは「購買意欲」までたどりつきません。これは100%そうだといえるでしょう。昔はそうだった、と言っても、現在は情報の流通によって「買い物に対する慎重度」というのは格段に高まっていますから、昔と比較しても……といったところでしょうか。

食材、食品を購入する際にカスタマーが必要とする情報とは

ではカスタマーは具体的にどんな情報を求めているのか? という点に関してですが、今回は特に食材についてピックアップしてみましょう。

  • おいしさ
  • 全性
  • 栄養価
  • 値段

この情報は、カスタマー1人1人によって異なってきます。安全性よりおいしさや値段を選択するカスタマーもいれば、値段を問わず安全性のみを求めるカスタマーもいるでしょう。
それを踏まえた上で、以下のようなものが参考としてあげられます。

おいしさ

商品の「個性」。作り手(=売り手)が他競合と比較された時に胸を張って言い切れるもの。
ここが全くない「無個性」の場合は、大量生産物と変わらないので、尖ることができず、ニッチな部分の需要が高まっている現代において勝ち残っていくのは難しいでしょう。ブランディングの問題です。

安全性

アレルギー、農薬物の使用有無、賞味期限など。

栄養価

商品のベネフィットになります。とくに健康を重視するカスタマーには響きますし、お子さんをお持ちのご家族などもベネフィットになりえます。

値段

税込、税抜、どちらであるかはきっちりと。通販の場合は送料も。

これらはわたしがマルシェに足先を向けた時に「ほしいな」と思った情報がメインになります。
あのですね。

試食だけじゃわからんのですよ。

だって、カスタマーは、農業のプロじゃないんです。

情報を展開するツールは何が必要?

「パンフレットいただけますか?」「もちろんですよ!」

この会話をして、おうちでパンフレットを広げた時に、

「なんっっっっっっっっもわからねえ……」となった人がこちらです。ホームページない! 検索しても出てこない! SNSもない! うそでしょ! ってなりました。

パンフレット一枚では上記の情報は書ききれない! という気持ちはわかります。A4三つ折り、さほど情報は詰め込めません。厳選しないとろくに伝わらない、グラフィックの欠点は「物理的に存在する」ことであり、これがまた正しく利点でもあります。
パンフレットに記載しておくと「情報が展開できるツール」は以下の通り。

  • 電話番号
  • SNS(TwitterやFacebook)
  • ウェブサイト

SNSは無料で作ることができるので、手軽に情報展開ができます。「情報展開って何をすればいいの……?」となるかもしれませんが、それはもちろん、上記の「カスタマーが必要としている情報」を中心に、「カスタマーに知ってほしい情報」を展開すればいいのです。農業に対する思いとか、不安とか、情熱とか、いろいろありますよね。

ウェブサイトなんか作るお金もないし自分で作るのも無理! という方は無料のブログを借りて書いてみてもいいのです。ショップ名検索した時になんにも引っかからないときのがっかり感は結構半端ないダメージですぞ!
こういう時に何が起こるかというと、同じマルシェに定期的に来ない場合は「マルシェに出店してもリピートしてくれるカスタマーが出てこないということになりうるのです。
「パンフレットに電話番号あるよ!」と言ってもパンフレットを始めとするチラシやリーフレットの欠点は「物理的に存在すること」、これはすなわち「捨てられたら終わり」ということでもあるのです。

その点ネットの情報は、一度アップロードしたら「消えない情報」になります。
……ただ、「消えない情報」ということそのものがデメリットにもなりますので、更新作業が必要になってくるのですけれど……。

ホームページを持っているなら今すぐ確認を!

デザインの視点から見たホームページの見直しポイントは以下の通り。

1.写真はきれいですか?

「プロみたいな写真を!」と言っているのではありません。ポイントは、被写体はきちんとカメラ内に収まっているか、撮影してカスタマーに伝えたいところを伝えられているか、ピントは合っているか、色飛びしたり反射したりしていないか。
「あ、おいしそう」と思わないと、カスタマーはすぐに去ってしまいます。枚数が多ければいいというわけでもありません。写真は「絵で情報を伝える」ためのものであって、情報は3~5つくらいがベストです。だから一つの情報に対し、写真は5枚が限界ということですね。

2.フォントサイズは16px以上になっていますか?

大事です。
読めるか読めないかの瀬戸際12pxを使っているHPはご注意下さい。割と読めません。

3.スマートフォン用ページ、あるいはレスポンシブになっていますか?

PCでホームページを見る人よりもスマートフォンで見る人の方が多くなってきています。高額な野菜でも、リピーターになるタイプの方はやはりモバイルで選ぶ傾向です。
最近だとモバイルファーストが推奨されているので、現状でスマホページがあるところもおいおいはレスポンシブかあるいはまた別の手段になってくるかと思われます。

インクループのブログなんでちょっと営業させてくださいね。

https://service.incloop.com/

普通格安ホームページ作成だと5万スタートが多いのですが、だいたいどこもそれプラス上乗せがあるものです。ホームページの箱作成がこの値段だと思ったほうがいいのではないかなぁ、と……。

特に、普通の制作会社は「クライアントからヒアリングして情報を整理、分析、まとめあげてライティングする」ということはあまりしません。「何を載せたいですか」は聞いてくれますが、「どんなふうに載せたいですか」はクライアントの方の提供になります。

ホームページを作る時に何が一番大変なのか、というと、「見た目」よりも「中身」すなわち「コンテンツ」です。
コンテンツを構成するものは「図」「イラスト」「文章」「動画」「音声」といったものですが、これらはすべて「情報」で成り立っています。
情報をよりわかりやすく、質良く、的確にしようとすると、お値段があがります。さらにこの情報を斬新にしようとすると、さらにお値段があがります。見た目や方法にこだわるとさらにさらにさらにお値段があがります。

普通に「ちゃんとお客様に伝わるホームページを作りたい」と真剣に考えた場合、5万ではとてもできないわけですね。先の話で言えば、農業のプロとWebのプロがしっかりコミュニケートして、足並みをそろえて、互いにプロの仕事をしないと、「情報の提供」はできないのです。
インクループはこのスタンスです。よ。

話がそれましたがマルシェの食材はだいたいおいしい

 

ただね! 値段がね! 高いんですよ!

でも贈り物にはぴったりだな、と思いまして、「あのときのあのマルシェのお店!」ってなれたらいいのにな、と思ったわけです。やはり丁寧に作られた食材というのは、それなりに値段が張ってしかるべきもの。日常使いにはできないにしても、時々思い出して買う、くらいはできたらいいのになぁ、ともそもそ思います。

マルシェで買ったまいたけと昔の味たまごさんのところのたまごで作ったオムレツ。おいしかったです。

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