記事の詳細
小学生からのプログラミング必修化は日本のIT化を促進させる!2017年度の助成金の変更点から見える今後の方向性
火曜日ブログ担当の田中です。
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、2017年の4月から各種助成金の助成額や条件などが変わっています。
メジャーな助成金でもあるキャリアアップ助成金や職場定着支援助成金なども条件が変更されています。
今回の変更点から見えてくる注目すべきは以下の2点です。
- 正社員化よりも雇用重視している
- 生産性の向上に重点を置きはじめている
今回はこれらの変更点から今後の企業として目指すべき方向性を探ってみたいと思います。
今回のブログの見出しはコチラです!
正社員化よりも雇用することを重視している傾向
キャリアアップ助成金の正社員化コースですが、今年の3月までは助成額が60万円でした。
しかし、現在は57万円と-3万円の減額となっております。
たった3万円か…と思うかもしれませんが、キャリアップ助成金では1事業所あたり支給申請上限は15人まで申請する事ができますので、仮に10人の方を有期雇用から正規の方に転換した場合には、前年度比で30万円も助成額に差が発生することになります。結構大きな差ですよね。
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金はいくつかコースがありますが、正社員化コースは有期契約の方を計画書に則って正社員にキャリアアップした場合に申請をする事のできる助成金です。
一方、特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用開発助成金)、現在の名称は
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)
と若干コース名が変更になていますが、こちらは減額になっていません。
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用開発助成金)
母子家庭の母や60歳以上の方の雇用など特定の条件を満たす労働者をハローワーク経由で雇用した場合に申請する事ができる助成金です。
生産性の向上に重点を置きはじめている
キャリアアップ助成金ですが、単純に減額となったわけではありません。
生産性の向上が認められた場合に、助成額が増加します。
キャリアアップの他にも職場定着支援助成金等においても、生産性の向上が認められた場合は助成額の割増が適用されます。
これらのことから、
「職場改善」、「正社員雇用」も重要視している事に変わりはないが、同時に生産性も向上をさせる取り組みも重要
という事がわかります。
雇用促進だけではなく、生産性の向上を目標として立てる理由は近年の日本の経済成長率と関係しています。
日本の国内総生産(GDP)と一人当たりの国内総生産のランキング差
下図のランキングは、世界189か国を対象としたGDP(USドル)のランキングになります。
参照世界経済のネタ帳参照(http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html)
189か国中、3位と高順位です。
しかしながら、一人当たりのGDPで見てみると、26位まで下がってしまいます。
国内総生産は高いが、一人当たりの生産性においてはそれほどでもない
日本は年々人口が減っており、2060年ごろに1億人を割り込むと予想されています。
その中でも15~64歳の生産年齢人口に関しては、2013年10月に7,901万人と32年ぶりに8,000万人を下回ったたことを始め、総務省の予想では2060年に4,418万人にまで減少する見込みとなっています。このままの生産性を維持したとしても、生産年齢人口が約半分に減少するということは、GDPもおおよそ半分になってしまうということです。
このままでは「昔の日本は経済大国だったんだぞ」と昔ばなしのように語る日が30年後や40年後に訪れても全然おかしくはありません。このような日本の現状を打破するために必要なのが生産性の向上です。生産性を高める事ができれば、人口が減少したとしてもその分を補うことが可能になります。
今回の助成金の生産性向上の創設背景にも、このように記載されています。
「我が国は、今後労働力人口の減少が見込まれる中で経済成長を図っていくためには、個々の労働者が生み出す付加価値(生産性)を高めていくことが不可欠です。」
※「厚生労働省生産性を向上させた企業は労働関係助成金が割増されます」参照
IT化の推進は生産性を向上させる有効な手段
生産性を高めるためにまず有効な手段として挙げられるのが、IT化を促進することです。
インクループで取り入れているITの活用① 「Googleハングアウト」
インクループで実施しているIT化の代表例がGoogleのハングアウトを使ったミーティングです。
このメリットは、
自分の席にいながら、打ち合わせに参加ができるという事
です。自分のPCを使ってミーティングができるので、会議室に移動は不要、プロジェクターも不要ですし、ミーティング前に人数分印刷をする事も不要です。
これらの会議の事前の準備にかかる時間的なコストを本来の業務にあてる事ができるので、生産性の改善に貢献しています。
インクループのITの活用例は過去記事をご参照ください。
ちなみにハングアウトはLINEみたいな感じでメッセージのやりとりや、画像の送信もできるので社員間のメッセンジャーとして活躍しています。
インクループで取り入れているITの活用② 「Trelloを使ってタスクの管理と共有」
ハングアウトでミーティングをする時も使っていますが、タスク管理と共有ツールのTrello(トレロ)です。
タスクをカードとして扱うことできる(作業を付箋に書いて貼り付けているような感覚)ため、非常に直感的にタスク管理をすることができます。共有も簡単にできるので付箋よりも便利です。付箋でタスク管理をしている人であれば、Trelloはスムーズに使い始めることができるのではないでしょうか。
Trelloは基本的に無料で使えます。
https://trello.com/
2020年小学校の授業におけるプログラミング必修化は生産性向上(≒IT化)を促進させる
ITの促進は企業だけの取り組みではありません。
2020年からは小学校でプログラミングの授業が必修化となります。これは小学生の段階からプログラミングを学ぶことにより、理論的な思考の育成を目的としたものです。
いよいよ来る、小学校からプログラミング必修化 (Internet Watch 2017/03/27 )
上記記事にもあるように「イギリスでは、義務教育の5〜16歳を対象に2014年9月よりプログラミング教育が必修化」となったそうです。日本もイギリスに遅れること6年、2020年から必修化されるわけですが、この6年の差がどのような結果となるのでしょうか。
他国に遅れて始まりはしますが、諸外国と比べてIT化が遅れている日本において、これから社会で働くことになる人材がプログラミングスキルを得ることによって得られる効率的な考え方がIT化を加速化させ、日本の生産性の向上に貢献するのではないかと考えています。
PR
インクループではすでに子供向けのプログラミングの授業を始めており、パソコンを全く触れたことがないお子さんでもパソコンを抵抗感なく使えるようになることを目指した授業となっています。
プログラミング講座の目的
近年、スマートフォンの普及により、パソコンを使えない学生が増えていることが問題となっています。これまでインターネットで遊ぶためにパソコンを購入し、自然と身についていたパソコンスキルが、スマートフォンでネット接続できるようになったため、パソコンが不要となったことにより、キーボードが打てない学生が社会人になって苦労しているというケースが多いようです。
日頃からパソコンに慣れ親しんでいない方からすると、パソコンが使えることは「遊び」のように見えるかもしれませんが、パソコンが使いこなせることは「仕事ができる人材」なのです。
今回の子供向けプログラミング講座を通して、
- パソコンに慣れ親しむ
- プログラミングで遊びながら効率的で合理的な判断をする能力を高める
- 作品を発表することでコミュニケーションスキルを高める
これらの学びを得てほしいと考えています。
そして日本の将来のために活躍できる力をプログラミングを通して得てほしいと考えております。
プログラミング講座についてお気軽にお問い合わせください
Thank you for reading my blog.
See you next time.
Have a nice day.
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。