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選挙戦で誰がどのように関心を持っているのかを計測する方法
2回に渡って春の統一地方選挙をテーマにして、「ポスターの配色」、「キャッチコピーの考え方」を書かせて頂きましたが、今回で最後です。
3回目は、選挙戦に突入する前に「何をテーマに選挙戦を戦えばいいのか?」を判断する方法をお伝えしたいと思います。
今回のブログの見出しはコチラです!
選挙期間までにどれだけの情報を発信し、分析できるか
選挙公示日には既に投票する意志がある有権者の7割から8割が投票者を決めています。(ポスターの配色編の図を再度掲載)
このアンケート結果を受け止めるのであれば、選挙期間中にいくら頑張ったところで大して票は動かないということが言えます。
しかしながら、競り合ってる場合などはわずかな票が明暗を分けることがあるのも事実です。特に市議会選挙などでは当確ラインが数千票だったりするため、1票の重さは国政選挙の比ではありません。ということから選挙期間中は1票を積み上げていう作業をする期間であると言うことができます。
では、選挙期間を迎えるにあたってどんな準備をしていかなければならないのでしょうか?
有権者がもっとも関心を持つ内容を選挙が始まるまでに見つける
選挙期間中はこれまで蓄積してきたものを発揮する場であると私は考えています。地道な街頭演説、挨拶回り、後援者の獲得などが一般的にこれにあたります。
私はここに客観的な視点から得たデータを蓄積するものの一つに加えるべきだと考えています。
それは、選挙期間前の活動をインターネットを通して発信し、それらの発信した情報の統計的なアクセスデータのことです。
立候補者が選挙前に活動してきた内容がインターネット上で発信できていれば、それら活動に対して有権者がどのように関心を持っているのかをアクセス解析すれば知ることができるのです。このデータを活用しない理由はないと思いませんか?
実際の活動を通して肌で感じている印象と客観的なデータにおける結果が一致していればこれほど心強いものはありません。逆に一致していなければ、軌道修正をする方向も容易に可能です。
アクセス解析をすることで何が分かるのか?
インターネットではそういうことは分からないと考えている方も多いと思います。
ですが、次のデータを見て下さい。
今回書いた、「ポスターの配色」、「キャッチコピーの考え方」の記事に対するアクセス数です。
書いた直後はアクセス数を集めていますが、その後急激にアクセス数が減ってしまいました。つまり、関心はあったかもしれないが、持続的に関心を維持し続けることができない内容だったと判断することができます。
次にこの2つの記事のアクセス数以外の情報を見ていきます。
アクセス数だけだとどちらも同じような傾向ですが、よく見ていくと中身が違いました。
滞在時間がポスターの記事のほう3倍も長いのです。つまり、これは配色に関してじっくりと内容を見ている人の割合が多いということを示しています。アクセス数は同じように見えますが、ポスターの配色のほうの記事が関心が強いということが言えます。
さらにポスターの配色を見たユーザを男女比で分けてみると、女性よりも男性のほうが関心が強いことが分かりました。
たった2つの記事でもこれだけのことが分かるのです。
これを政策に置き換えて考えてみてください。有権者が関心のない政策、関心がある政策、どちらを街頭で話したほうが良いでしょうか。この客観的なデータは事実です。ですから、このデータを基に街頭演説をするのは自信を持って演説をすることにも繋がります。自信なさそうに話している演説なんて誰も聞く耳を持ってくれません。
このようにアクセス解析結果を選挙戦に活かすことができます
これらのアクセス分析結果は選挙戦において様々な場面で活かすことができます。
- ポスターのキャッチコピーを何にするか?
- 街頭演説で何をしゃべると効果的なのか?
- どこで街頭演説をするとよく見てもらえるのか?
- 男性向けの演説、女性向けの演説を分けたほうがいいのか?
などなど、挙げていくとキリがありません。データを取っていくことでもしかすると独自の素晴らしい発見があるかもしれません。
インターネットを活用して有利な選挙戦を進めていきましょう!
もちろん、弊社で分析を承ることができますので、お気軽にご相談ください。
今回は選挙にテーマを絞り込んで話を展開しましたが、これは選挙に限らず、あらゆる分野に応用し、適用することができる考え方です。今後、弊社の活動成果として様々な結果をお伝えさせて頂ければと思います。
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