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【WordPress】データベースのテーブルの接頭辞を変更してWEBサイトをコピーした時に気を付けること!
似たようなレイアウトで色だけ変える、とか、スライダーの画像だけ変更する、などのようにWordPressのWEBサイトをほぼ複製をしたい場合、一方のサイトを制作してから、それをコピーし、変更箇所だけ手を入れていくことがあります。要はWEBサイトをまるっとコピー&ペーストです。
単純に
①「テーブルをコピーして、接頭辞を変えて」
②「FTPでWordPressのフォルダをコピーして」
③「サイトアドレスとWordPressアドレス」を変更しておけばOKでしょ?
って思ってしまうところなんですが、テーブルをコピーして接頭辞を変えた時にはちょっと手を入れないと下の画面のように管理画面に入れなくなってしまいます。
今回は、WordPressで作ったサイトをFTPでコピーして、かつデータベースのテーブルの接頭辞を変えて正常に稼働させるまでの手順です。
今回のブログの見出しはコチラです!
【STEP1】超重要!テーブルをバックアップする
まず始めにコピー元のサイトのデータベースのテーブルをバックアップしましょう!これはとても重要な作業で途中でおかしなことになってもいつでも元に戻せる状態にしてから作業を始めるのは必須中の必須です。必ずバックアップを取ってから作業をしましょう。
※作業は弊社で使っているエックスサーバーをベースと説明していきます。(他のレンタルサーバでも似たような機能はあります。)
エックスサーバのコントロールパネルからバックアップする方法
図の①はエックスサーバーのコントロールパネルからphpMyAdminを利用しないでバックをアップを取るための方法です。
任意のデータベースを選択し、「エクスポート実行」を押すと、SQLファイル形式でバックアップすることができます。
自動的に開始されない場合は「ダウンロードする」を押してみてください。
ファイルが保存できれば、データベースのバックアップは完了です。
phpMyAdminを使ってバックアップする方法
もう一つのデータベースをバックアップする方法はphpMyAdminを利用する方法です。
図の②をクリックして、phpMyAdminを起動させると、以下のような画面になります。
バックアップを取りたいテーブルにチェックを入れてから、エクスポートを選択します。
「実行」を選択します。
これでデータベースのバックアップは完了です。
【STEP2】WordPressの構成ファイルをバックアップする
次にWordPressを構成しているHTML、CSS、JavaScript、PHPファイルなどのファイル群をバックアップしていきます。
こちらも念のためにバックアップしておくほうが良いでしょう。
エックスサーバのコントロールパネルからバックアップする方法
サーバーパネルから「バックアップ」を選択します。
対象ディレクトリのダウンロードボタンを押せば、ファイル保存場所を聞かれますので、場所を指定して保存すればバックアップ完了です。
なお、サブドメインなどを利用して、ディレクトリ内に複数のWordPressがあり、その中の一つだけをバックアップしたい場合は、FTPを使ってバックアップを取得することをお勧めします。
FTPでバックアップする方法
FilezillaなどのFTPクライアントを使ってバックアップしてください。(詳細は省略します)
これでようやく作業を始める準備が整いました!
それでは、WordPressのサイトをコピーする作業を行っていきましょう!
【STEP3】テーブルを接頭辞を付け変えてコピーする
phpMyAdminの5.7以上には便利な機能がありまして、「接頭辞を付け替えてテーブルをコピーする」というステキな機能があります。なので今回はこの機能を使います。
付け替え前(コピーするテーブル)の接頭辞が「wp」で、付け替え後(コピーしたテーブル)の接頭辞を「wp2」にしたい場合は、以下のように書きます。
「実行する」をクリックすれば完了です。
【STEP4】接頭辞を手動で変更しなければならないデータが!
STEP3でデータベースのコピー完了!!とついつい思ってしまうのですが、安心してはいけません。
以下の作業をやっておかないと、管理画面にログインできないという現象が発生して、「え??なんでなんで??」となり、寿命が縮まる思いを経験することになります。
XXXX_optionテーブルと、XXXX_usermetaテーブル(XXXXは接頭辞)の中に接頭辞を含んだデータがあるんです。なんか個人的にはこの仕様どうなん!?って思うところはありますが、それはそれとして、ここを付け替え後の接頭辞に変更することで正常に管理画面にログインできるようになります。
編集方法
編集ボタンを押して・・・
変更したい接頭語を修正します。
これを全部のデータで編集してください。
【STEP5】WordPressの関連ファイルをアップロードして、wp-config.phpを修正
ちょっと省略して書いてますが、FTPで先ほどバックアップをとったWordPress関連ファイルをサーバーにアップロードします。
ディレクトリ名は先ほど変更した接頭語と揃いにしておくと把握しやすいですね。
その後、アップロードしたwp-config.phpの$table_prefixの値を先程書き換えたテーブルの接頭辞に書き変えます。
【STEP6】URLを修正
おそらくURLも異なることになりますので、phpMyAdminを使って、XXXX_optionテーブルの次のデータを変更しておきましょう。
siteurl:WordPress関連ファイルが格納されているURL(例:https://incloop.com/wp/)
home:実際に表示する時のURL(例:https://incloop.com/)
ここまで終了したらサイトにアクセスしてみましょう。サイトが表示され、さらにダッシュボードにログイン出来たら成功です!!
今回のサイトのコピー作業のポイントは「STEP4」です!
おまけ:更新コンテンツがうまく動いていない、ページが表示できない場合
慌てず、ダッシュボード>設定>パーマリンク設定>何も編集せずに「変更を保存」をクリック
の手順で直る時もありますので、お試しください。
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