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隣の席のA氏がぽかんとして受け取った荷物、どうしたのどうしたのと社員一同わらわらとA氏を囲んでオープンした箱の中は、とある依頼者さまからのお礼のお品でした。

(*’▽’)あーーーーーーーーーーー!
歓喜! うれしい! ありがとうございました!

※わたくしは大変おいしくいただきましたが、味には個人差がありますのでそこのところよろしくお願いいたします。

芋屋金次郎とは日本一の芋けんぴ生産量を誇る芋菓子専門店。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【芋屋金次郎HP】

その歴史は昭和27年に始まり現在に続きます。全国のマーケットやコンビニなどで見かける芋けんぴの早く半分が、この澁谷食品株式会社さまの商品というのは驚き。
芋屋金次郎は、そんな澁谷食品株式会社さまが平成17年にオープンしたフレッシュな芋けんぴを提案するなんとお芋専門店。おいしくないわけがないですね。

そもそも芋けんぴって何?

芋けんぴはお芋と砂糖と油だけで作る素朴なお菓子。かんりとうに類似したところがあるため、芋かりんとう、と呼ばれる場合もあるそうです。一般的には高知の名物菓子で、「けんぴ」とは「堅干」「健肥」「犬皮」といった当て字もあるようです。意味的には「硬めで歯ごたえのあるお菓子」という意味。「芋けんぴ」と「けんぴ」はまったく異なるお菓子で、「けんぴ」はどうやらルーツ的には点心のようですね。

 

芋けんぴ自体は江戸時代中期に生まれたという説が有力で、薩摩のお芋が土佐に伝わったことによって広がった、とされています。台風が多い地域の土佐、雨風に負けないサツマイモが大事な代用食になったようです。
今でも高知にいくと店先に山のような芋けんぴがあるとかないとか。愛されているお菓子なんですね!

芋屋金次郎の芋へのこだわりはすごい。

くわしくはこちら>http://www.imokin.co.jp/fs/imokin/c/kodawari

鹿児島県のシラス台地を中心に、なんと350軒もの契約農家さんが育てていらっしゃるそうです。シラス台地は、九州南部にたくさんある火山噴出物から構成された台地のことで、水はけがよく、あまり栄養分は豊富ではありません。そんじゃお芋もおいしくならんとちがうの? と思うかもしれませんが、実際は逆で、水はけがよく、栄養分が豊富でないからこそ、サツマイモは「養分をため込もうとして」良く育ちます。ないから貯める! そして、たっぷりと養分をためにためたサツマイモは、他の栄養過多な地形で育てたサツマイモとは異なったおいしさを持つわけですね。

 

芋屋金次郎ではそんなシラス台地のサツマイモの中でも厳選に厳選を重ねていて、契約農家さんの中でも「当日掘り」か「前日掘り」しか受け取らないという徹底っぷり。サツマイモはその主成分が大半デンプンで、時間がたつとこれらは分解され、小糖類や単糖類といったエネルギーとして活用可能な状態になります。そうするとサツマイモはどんどん甘くなるのですが……。
「糖化」はなんと人の体でも起きている現象。さらに研究が進んだ現代では、この糖化は「老化現象」に密接にかかわっているというのです。

 

つまり……甘すぎるサツマイモはフレッシュじゃないということかっ! いやだ甘いのおいしいのに!

 

だがしかし甘いものが誘惑であると同時にちと体によろしくないのは世の摂理……世知辛い!
芋屋金次郎は、その糖化を抑えに抑えて、一番フレッシュな状態で芋けんぴを生成するために、キビシイ規定を農家さんに設けているというわけですね。おいしいわけです。

こだわりは素材だけじゃない。油に砂糖に、なんとそもそも芋づくりやってます?!

オリジナル配合の油でカリッと揚げられる芋屋金次郎の芋けんぴですが、工場に油の分析室を設けているようです。さらに糖蜜は企業秘密。加えて、契約農家さんの気持ちを知るために自ら生産加工組合たてる男気……すご……おいしくないわけないじゃん……。

芋屋金次郎の「常温可能」なスイートポテトには、ホワイトチョコがたっぷり。

スイートポテトっていえば賞味期限は長くて三日。保存を長引かせたいなら冷凍しなくてはなりませんが、冷凍すると大概のお菓子はおいしくなくなるからあんまりしたくないよー、という気持ち、よくわかります。

 

芋屋金次郎さんのスイートポテトは。
なんと。
賞味期限製造日より20日!直射日光と高温多湿を避けて保存してね!
これはおいしい!(もう見ただけでおいしい)

 

あとサツマイモとホワイトチョコが相性がよいらしく(初耳)これが隠し味になっているようで、全体の40%がこの乳味たっぷりのチョコレート。まろやか……! コク……!

まとめてレポしようかと思ったのですが我慢ならんので書きますね、ホワイトチョコが入ってるとか信じられないくらいふっくらほっこり、そしてしっとりです。チョコといえばちょっとねっとり、というか、独特の弾力を想像してしまったり、しかもホワイトチョコ、普通のチョコとは異なるミルク強めの風味が思い浮かんだり、するものなのですが、ないです。芋。ふっくら。ほっこり。しっとり。これは紅茶でも緑茶でもどっちでもいける。和菓子と洋菓子のハイブリッド。

お品はこちら>http://www.imokin.co.jp/fs/imokin/sweetpotato

 

もうひと箱でいただきましたサブレは、正式名称が「ポテトフレークサブレ」……ポテトサブレじゃないの? と思ったら、なんとこのサブレ、お芋を焼いて皮付きのままフレーク=粉々にして薄片にしたものを利用しているのです。て……手間暇……!
確かにさくっとしたときにふわっとお芋の香ばしさ……! フレッシュバターのコクと相まって……おいしい……サブレにコクとかいう単語を使う日が来るなんて思ってなかった……。おいしい……。

お品はこちら>http://www.imokin.co.jp/fs/imokin/c/yakigashi

パッケージのインパクト、美しさ、さりげない高級感まで作りこまれたブランド。

中身がこれほどおいしいとなればパッケもこだわりぬいております。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・スイートポテト】

のし付き。しかも「感謝」。うれしい……ありがとうございます……。丁寧にひと箱ひと箱ラッピングされ、それを開くと出てくるのがこちらのクラフト紙を思わせる箱。かっちりです。中のマテリアルをつぶさないように、割とかための段ボールですが、フルート(段ボールの断面の波型のクッションのようなもの)の薄い差し込み組み立て型。強度がある箱の形状をチョイスしているのはやはり中身への気遣いですね。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・スイートポテト】

内側のライナー(フルートを挟んでいる台紙)をホワイトにすることで、開けた時の素材の色を引き立てる役割をしています。大変美味しい色味です。紫色のスイートポテトはなんだかとっても「あ、サツマイモ」感があっていいですね。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・スイートポテト】

小分け袋の背面に、小さな穴があいていますが、これは酸化防止剤を入れていることをしっかり見目としてアピールするための小窓。安全対策とともにおいしさと鮮度への気配りがしっかり視覚化されています。
中に入っているフライヤーは奉書紙……? どうかな……耐水加工がされているのか、裏面がつるつるでした。シックな高級感を演出しています。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・ポテトフレークサブレ】

ポテトフレークサブレのパッケージです。こちらは中身が比較的硬いマテリアルなので、厚紙のようなもので構成されています。
ものの色数は少なくなればなるほど、高級感が増します。この灰色と黄緑のチョイス、ニクいですねぇ美しい!
最近こだわりのお菓子を提供するショップは、こうしたツートーンのカラーリングパッケージが非常にはやりです。色数が少ない=情報量が少ない=ピンポイントで何かを訴えられる という方程式が、視覚情報にも当てはまります。色の持つ強さを存分に生かしたチョイスです。持った時、もらった時に「あ、すてき!」になるのはやはりこういった「素朴な高級感」にあるのでしょうか。
特に明るい黄緑、というところがとてもすてきです。食べ物には暖色、というデザイン界の鉄則があるのですが、それをあえて中間色である緑に持ってくることで、フレッシュさやすがすがしさ、食べるときの楽しさや穏やかさなどを想起させる意図を感じます。目でおいしい。やはりパッケージにもこだわってらっしゃる。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・ポテトフレークサブレ】

中。開けた時に飛び込んでくる鮮やかな黄緑。もうお店、忘れられません。「ああ、あの、緑のパッケのお店ね!」という印象が残ります。
確かにサツマイモって、外は紫っぽい赤、中はほっこり黄色、そして葉が緑なので、箱を含め全体で「とれたてフレッシュサツマイモ!」を表現しているのかも……。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・ポテトフレークサブレ】

裏面。からだにうれしいサブレ。たしかに!
そしてさりげなくプリントされた「お芋だよ!」アピール。こういうところのさりげなさ、コーヒーの取っ手をこちらに向けて出される気遣いによく似ています……。

芋けんぴで有名な芋屋金次郎からみるパッケージデザインの重要性【パッケージ・ポテトフレークサブレ】

当然のように鎮座するイラスト、味わい深い……。老舗を思わせる包装紙、何か強さを感じさせる紙袋。
サブレのパッケージは厚紙でしたが、強度もしっかりあって、スライドさせて箱に収めるような形です。スリーブ式、というのですが、「引き出す」という行為に高級感を演出する目的があります。

化粧箱には価値がある。「見た目」にこだわるブランディングを!

過剰包装をやめて、ごみを減らそう、という運動ももちろん理解しますが、ブランディングにおいてパッケージ、すなわち「化粧箱」と呼ばれるものには相当の威力があります。まったく同じ製品でも、市販のビニール袋で渡されるよりも、きちんと整列できる箱に入っている商品のほうが「価値がある」と思われるものです。
「そんなの錯覚でしょ!」というなかれ。「見た目の重要性」は人間もパッケージも同じです。中身がいくら良くたって見た目が汚らしい人は人に好かれない、それと同じで、ごみ袋に入っているお菓子よりもきちんとパッケージされたお菓子を受け取りたいのが人の常。

伝達性とともに収納性、デザイン性が求められるパッケージデザインは、実はとても奥深い、というお話でした。

 

 

いやしかし、こんなすてきなものを送っていただけるなんて、A氏いい仕事したんですね?
私も次はここで贈り物買っちゃおうかな、なんて、片手に最後スイートポテトを持ちながら思う今日この頃です。おいしい。

T様! 本当にありがとうございました!

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久保田 里美

久保田 里美

価値あるコンテンツ制作部インクループ株式会社
デザイナー。コンセプト設立からデザインを理論立てて起こすことをポリシーに、WEB媒体から紙媒体まで幅広く手掛けていきたいデザイナー。日々勉強日々精進。

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