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「急に検索順位が下がってしまった!何故!?」
自社ホームページやブログを運営している方なら、過去に一度はこんな経験をしたことがあると思います。
検索順位の上昇なら「ばっちこい!」なのですが、逆は心臓に悪いですよね…。
ガッカリ

ということで、今回は急な検索順位の変動(主に下降変動)が発生した際に、どのようにして原因を探って、どのような対策を立てて実行をするのか、自身の行動を記事にしてみました。

6つの作業を順に実行して原因の追究と対策の実施を行う

急な検索順位の下降を発見した際には、下記のような流れで作業を進めていきます。

1. 現状の検索順位を確認
2. ホームページの状態を確認(ペナルティが発生した?サイトが見られるか?見られないか?)
3. アクセスを解析(アナリティクスでアクセスを見る)
4. SEO関連の情報サイトを確認
5. 仮説を立てて対策を練る
6. 対策を実施する

上記の作業を大きく分類すると…。

1の作業は「現状の把握
2~4の作業は「原因の追究
5の作業は「対策の立案
6の作業は「対策の実施

となります。

実際にどのような作業をしていくのか、順を追ってご説明致します。

1. 現状の検索順位を確認【現状の把握】

まずは本当に検索順位が大きく下降しているのか、自身の目で見て確認を行う必要があります。
というのも、検索順位の下降はお客様から言われて気づくパターンもありますので、まずは自身で確認して現状を把握します。

確認方法としては「Google Chromeのシークレットモードで検索順位を確認」する方法と、「検索順位チェッカー様のサイトで検索順位を確認」する方法があります。

Google Chromeのシークレットモードで検索順位を確認

まず初めに、Google Chromeのシークレットモードで検索順位を確認します。
シークレットモード

Google Chromeはパーソナライズ機能が実装されておりますので、通常の画面ではユーザーに最適化された形で検索結果が表示されてしまいます。
ユーザーに最適化された検索順位では、新規の検索ユーザーと同じ検索結果にはならないため、最適化がオフになるシークレットモードの画面から検索をして現在の順位を確認する必要があります。

Google Chromeのシークレットモードの起動方法は、Google Chromeを開いた状態で「Shift」+「Ctrl」を押しながら「N」のボタンを押すことで表示されます。

まずはこの調査で自分のブラウザで見たときの検索順位を確認します。

検索順位チェッカー様のサイトで検索順位を確認

次に「検索順位チェッカー」様のサイトで検索順位を確認します。
※検索順位をチェックできるサイトなら「SEOチェキ」様などのサイトでも良いのですが、今回は「検索順位チェッカー」様を使用します。
検索チェッカー

検索順位チェッカー様のサイトは下記になります。
http://checker.search-rank-check.com/

検索順位チェッカー様では、PCの検索順位だけでなくスマホの検索順位も確認できます。

使い方は非常に簡単で、URLとキーワードを入力して「スマホ版もチェックする」にチェックを入れてチェックボタンを押すだけで検索順位が表示されます。
順位の取得に失敗する事もありますが、30分~1時間ほど待ってから再度検索をすることで検索順位が表示されるようになります。

このように、自身のパソコン環境外の外部サービスを使用して、ブラウザに依存しない環境で見たときの検索順位も確認します。

上記二点の方法で出力した順位を見比べて、現在の検索順位を把握します。

もしこの段階で過去の検索順位と比べて大きな変動が見られなければ、順位変動の原因は検索を実行したエンジンによる違いである可能性が高いことが考えられます。
(例えば、前はGoogle検索で順位を確認して、今回はBingの検索で順位を確認して両者を比較した際に検索順位が下がっていた 等)

上記の確認を実施して、検索順位の下降が確認できた際には次の調査【原因の追究】を実施します。

2. ホームページの状態を確認(ペナルティが発生した?サイトが見られるか?見られないか?)【原因の追究】

次に、現状のホームページの状態の確認を行います。
具体的には「Search Consoleでメッセージを確認」して、次に「ホームページが正常にアクセスできるかどうかを確認」して、最後に「一時的にホームページがアクセスできない時期があったかどうかを確認」します。

Search Consoleでメッセージを確認

まず初めに、Search Consoleでメッセージを確認します。
ページの重複、質の低い大量のページ、質の悪い大量のリンク等、ホームページに問題があるかどうかをSearch Consoleのメッセージを見て確認します。
search_consoleで問題を確認

何かしらのペナルティが発生した際には、Search Consoleのメッセージでヒントを得られることがありますので確認をしてみましょう。

ホームページが正常にアクセスできるかどうかを確認

次に、ホームページにアクセスして正常につながるかどうかを確認します。
というのも、お客様の方でサーバーやドメインの管理をしている場合は、更新作業を行っておらず、いつの間にかホームページが見えなくなっていることが稀にあります。
サイトが見られない状態

こういった問題は「ホームページ」と「サーバー」と「ドメイン」の管理を別の会社で行っている場合に発生する事があります。
管理を別にしてしまうと、問題が発生したときに早急な対応ができないだけでなく、問題の切り分けで会社間のトラブルになる事もあります。
こういったトラブルを回避するためにも、ホームページの管理を任せる際にはサーバーやドメインの管理も一つの会社に任せてしまった方が良いように思います。

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ちなみに!弊社ではホームページの製作からサーバーやドメインの管理まで請け負っておりますので、ホームページ全般のことなら安心してお任せ下さい!
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一時的にホームページが閲覧できない時期があったかどうかを確認

次に、一時的にホームページが閲覧できない時期があったかどうかをグーグルアナリティクスで確認します。

現状はホームページが正常に見えていても、過去に見えない時期があって、時間が経ってから検索順位に影響が出ることもあります。
そのため、グーグルアナリティクスで日ごとのセッション数を見て、明らかにセッション数が落ちている日がないかどうかを確認します。
トラブル発生?

もし、明らかにセッション数が落ちている時期があれば

その時期にサーバーで不具合があった
使用しているCMS(WordPress等)で不具合が発生していた

等の問題が発生したことが考えられます。

上記のような技術的な問題であれば、問題を取り除くことで検索順位の回復を行うことができます。

ここまでの作業で発見できた問題に関しては、比較的簡単に検索順位の下降を食い止めることができる問題でした。
ですが、ここまでの作業で原因を発見できなかった場合は、いよいよ検索システムのアップデートによる影響を受けた事を疑うしかありません。

以降の調査は自身が持っている情報と知識と経験を活かして、仮説を立てながら調査を進めていく非常に難しい作業になります。
人によって調べ方や進め方が大きく異なりますので、参考程度にするような意識で読み進めてください。

3. アクセスを解析(アナリティクスでアクセスを見る)【原因の追究】

次に、グーグルアナリティクスで極端に流入が減っているセッションがないかどうかを確認します。
セッション数の増減は、単純に検索順位の変動による影響を受けた値であると思いがちですが、実は順位変動の原因を探るための材料にもなります。

例えば、グーグルアナリティクスで下記のような流入が急に減っていることが確認できたとします。

1. とあるページのアクセス数が大きく減っている
2. とあるデバイスでのアクセス数が大きく減っている
3. とある年代のアクセス数が大きく減っている
4. とある地域のアクセス数が大きく減っている

1と2に関しては、ページ単位での不具合や、とあるデバイスで見たときの不具合など、ホームページに何かしらの不具合があり、ユーザービリティが低下したことによって検索順位が下がったことが考えられます。
3と4に関しては、もしかしたら検索システムに年代や地域でフィルターをかけるような何かしらのアップデートがあったのでは? という疑問が生じます。
不思議なアクセス減少

1と2はホームページの修正によって改善が見込める問題となりますが、3と4に関しては何かがあった予感がする程度に留まっています。
3と4に関しては情報が足りていないことが考えられますので、次の調査に移行して他社様のサイトから検索システムのアップデート情報や周辺情報を集めてみます。

4. SEO関連の情報サイトを確認【原因の追究】

自身の持っている情報で原因を探れないときは、他のサイトから情報を仕入れます。
私はほぼ毎日下記のサイトを閲覧しています。

Google順位変動とパンダアップデート、ペンギンアップデート対策情報 namaz.jp
SEOラボ
Googleウェブマスター向け公式ブログ
海外SEO情報ブログ

まず初めに、どのような検索順位の変動があったのか「namaz.jp」様を見て確認をします。
「namaz.jp」様でも同様に順位の変動が確認出来たら「SEOラボ」様、「Googleウェブマスター向け公式ブログ」様、「海外SEO情報ブログ」様などのサイトを見て、今回の変動に関して影響がありそうな情報を全て収集します。

このようにして、他社様のサイトから情報を取得して、取得した情報を関連付けることで順位変動の原因を考えていきます。

5. 仮説を立てて対策を練る【対策の立案】

ここまでの調査で情報はそこそこ集まりましたので、情報を関連付けて仮説を立ててみます。
例えば「とある地域のアクセス数が大きく減っている」というデータと「パーソナライズ機能がアップデート!ユーザーの住んでいる地域と結びついた検索結果が表示されるように!」という最新のニュースが入ったとします。
すると、下記のような仮説を立てることができます。

現状のホームページは自社の所在地と関連した情報を多く掲載しているが、県外の情報は少ない。そのため、今回のパーソナライズ機能のアップデートによって、所在地から離れた地域のユーザーの検索に引っ掛かりづらくなってしまい、検索順位が下がってしまった可能性がある。

このように、取得した情報を関連付けて仮説を立てることができます。
ここまでできれば、あとは対策を考えて実施するだけです!

6. 対策を実施する【対策の実施】

ここまでの作業で仮説を立てられたので、あとはどのような対策をするか考えて実行するだけです。

コンテンツの追加をするのか、コンテンツの整理をするのか、ページへの加筆・修正を行うのか。
立てた仮説によって実施すべき内容は変わってきますが、方向は決まっているのでとにかく作業を進めて行きます。

ここまでやってようやく検索順位への対策が『一旦』完了となります。
ですが!もし仮説が間違っていた場合は、もう一度「アクセスの解析」を行い、「仮説を立てて」「対策を練って」「対策の実施」を繰り返すことになります!
よくよく考えたら、業務を継続的に改善する「PDCAサイクル」と全く同じことをしていますね。
PDCAサイクル

このようにして、ようやく検索順位に良い結果が現れるようになります。

書き手も読み手も疲れるような非常に長い内容となってしまいましたが、本記事は以上となります!お疲れさまでした!

とっても賢い検索システムと上手に付き合っていくためにも、日々知識と情報を蓄えていきましょう

いかがでしたか?

「検索順位の変動なんてプロなら何かあったらすぐにわかるでしょ?」と思われがちな部分ですが、そんなことはありません。
「〇〇の箇所をアップデートしたから××に関連する検索順位に影響があります。特に□□に関連する検索順位は上がって、△△に関連する検索順位は下がります。」というような親切なアナウンスはありませんので、自社が保有しているデータや、他社サイトで掲載されている情報、自身で蓄えた知識や経験、その他諸々の情報を元にして、ようやく仮説を立てる程度のことができるようになります。

もし、SEO関連のアドバイザーの方で、検索順位の上下に関して電話一本で明確な答えを出してくれるアドバイザーの方がいらっしゃいましたら、その方は非常に優秀な方(である可能性が高い)なので絶対に手放すべきではありません!
私もそういったアドバイザーになれるように日々努力をしておりますが、まだまだ知識も経験も情報も足りません。

「日々精進」この一言に尽きます。

ではまた!

この記事であなたの課題を解決することができましたか?

疑問点があったり、解決できなかったことがありましたら、お気軽にご相談してください。


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