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PhotoshopとIllustratorの並べ方、そろえ方の違い【整列ツールの使い方】
最近よく聞かれるのでさっくりまとめてみようと思います。
PhotoshopとIllustratorはよく似ているように見えますが、使い方から概念から根本的に違います。
よく言われているのはPhotoshop=塗り絵、Illustrator=切り絵ですが、これはだいぶ的を射ています。
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Photoshopの整列は選択範囲に依存する
Photoshopの整列は「レイヤー」を「選択範囲に対して」行うと考えるとシンプルでわかりやすいです。
じゃあPhotoshopの選択範囲って何なの? と言いますと、
Crtl+A=作ったファイルの全体
Crtl+レイヤークリック=レイヤーに描画された部分
とりあえずこれだけ覚えておけば何とかなります。
そして、このとき選んだ選択範囲に対して、図の整列ツールが各々働きます。
選択範囲を指定しなかった場合は「選んでいるレイヤーの描画部分が選択」されている状態になります。これは点々のようなアリの行列のようなものが見えてなくても選択されているとみなされます。
ちょっとやってみましょう
Photoshopの整列の仕方
赤、青、緑とレイヤーがあり、それぞれに丸いオブジェクトが描画されています。これの、赤と青のレイヤーを「Shift+クリック」で選択し、整列ツールのセンターそろえをクリックすると、こんな風になります。
元に戻して、青を「Crtl+クリック」で選択範囲をとったあと、赤のレイヤーを選択し、同じようにセンターそろえをクリックすると、こうなります。
青が動いていないことがわかります。これは、「青い部分を選択範囲で指定したことによって、基準となった」ためです。
Illustratorの整列は選択したキーオブジェクト、あるいはアートボードに依存する
Illustratorの整列は、選択したオブジェクトに依存します。選択して整列の基準となったオブジェクトを「キーオブジェクト」といいます。
オブジェクトを複数選択しないと、キーオブジェクトは選択できません。
また、オブジェクトはグループ化されたものを1と考えます。複数のオブジェクトの集合体をグループ化して、その中の一つをキーオブジェクトにしたい場合は、ダイレクト選択ツールを使いましょう。
Illustratorの整列は、キーオブジェクト以外に「アートボード」にも基準がおけます。
また、Photoshopと同じように「選択範囲」にも基準がおけます。
ちょっとわかりにくくなったのでまとめるとこんな感じです。
- キーオブジェクトを整列の基準にした場合:キーオブジェクトに対して整列する
- アートボードを整列の基準にした場合:アートボードに対して整列する
- 選択範囲を整列の基準にした場合:選択したオブジェクトの範囲内で整列する
Illustratorの整列の仕方
緑色のまるをキーオブジェクトにしてセンターそろえをクリックすると
アートボードを整列の基準にして、センターそろえをクリックすると
選択範囲を基準にして整列すると
仕組みを理解するとぺしぺし自動で整列してくれるのでとっても便利です。
余談ですが、整列ツールはやはりイラレのほうが強いな、と個人的には思うのです
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