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電子媒体が主力となりつつある今でも、意外と需要があるチラシやパンフレット。地域や業種によってペラの一枚チラシが有力だったり、三つ折りのきちんとしたパンフレットが有力だったりしますが、「いったいウチは何を作ったらいいのだろう」とお悩みの企業さんは多いのではないでしょうか。

 

そもそもパンフレットとリーフレットとフライヤーとポップとカタログとチラシの違いってなによ、と思っている方も多いかと思います。そもそも何を作ればいいのかわからない、ってそりゃ専門じゃないなら当然でございますな。

 

今回は紙でできる「広告宣伝のための紙媒体広告ツール」の有名どころをご案内しようかなぁと思います。

意外と、ポスティングのチラシだけが広告ツールじゃないんですよ。

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短期の告知に有効的なチラシ

新聞に挟まれていたり、路上でキャッチのおにいちゃんおねえちゃんが配っていたりするアレです。語源は「散らし」で、もともとは路上で配ることが目的として刷られた印刷媒体のことです。

似たようなものに「ビラ」がありますが、これはチラシのような印刷物ですが、その使用用途が異なり、壁に張るものとして使われていました。が、今では「ビラ配り」という言い方もされるようになり、チラシとビラはほとんど同じものとして認識されています。

 

チラシやビラは基本的に1枚の紙で構成されるため、折ることを前提としない場合は、業界によっては「ペラ」と呼ばれます。「ペラいち構成です? 両面?」なーんてよく口にしますがこれは「両面デザインでチラシ一枚構成ですか?」って聞いているのとイコールです。

 

ちなみに両面のことを略して「リャン」というデザイナーにもあったことがあります。麻雀好きだったんですかねぇ。

 

チラシの平均サイズ:A4~B2版(多いのはA4とA3)

チラシの目的:ポスティング、チラシ配り、新聞折り込み

チラシの寿命:1週間~1ヵ月(紙の厚さがそんなにない+情報の劣化が早いため)

多量の情報提供に有効的なパンフレット

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装丁がされたりハードカバーがつけられたりしていない「冊子」こと。装丁があったりハードカバーがあったりした場合は「書籍」になります。

UNESCOでは「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」というのが定義のようです。

 

パンフレットの中でも高級な紙を使用したり、特色を使ってキラキラにしたり、エンボス加工などを施したりする、ちょっとリッチなデコっちゃってるパンフレットのことをブローシャーといいます。

 

会社案内や事業部説明、商品やサービスの細かい説明をするときに非常に有効的な広告ツールで、会社全体のやつが一つあると営業さんがやりやすいアレです。観光地などにも頻繁に置かれていますが、掲載情報量が比較的多めの場合は、パンフレットを利用するといいと思います。

 

パンフレットの平均サイズ:A7~A3(変形アリ)

パンフレットの目的:会社案内、企業説明、商品説明、サービス説明、マニュアル

パンフレットの寿命:半年~2年(情報内容に安定性があれば割と長寿です)

情報量はないけれどチラシよりはしっかり作りたい場合のリーフレット

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パンフレットとは異なり、1枚の紙を折りたたんで制作する簡易的なパンフレットのようなもの。「葉」が由来なのでコンパクトなのが特徴です。A4三つ折りサイズが平均的ですが、最近では変形や四つ折り、蛇腹のように長くなっているものまでさまざまです。

 

その特性から「会社案内ほどではないけれどしっかり写真や情報を伝えたい」といった時に非常に重宝します。情報量は少ないけれど写真を魅せたい、写真数は少ないけれど文字量がそこそこ、といった時は、パンフレットよりリーフレットのほうがリーズナブルになるケースが多いです。非常に汎用性の高い媒体と言えます。

 

リーフレットの平均サイズ:A5~A3(変形アリ)

リーフレットの目的:メニュー、特定の商品案内、簡易的な会社・サービス案内、イベントの告知、施設のマップ等

リーフレットの寿命:3ヵ月~2年(情報内容に安定性があれば割と長寿です)

チラシと同じだけどちょっとリッチなフライヤー

過去は飛行機やらヘリやらでまいていたために「フライヤー」だそうです。今そんなことをやったら法に触れます。だいぶ迷惑な所業です。

 

現在では、ほぼほぼチラシと同意味になりつつありますが、フライヤーは比較的コンパクトかつ厚みのある紙を使用するのがテンプレです。チラシがポスティングや路上での配布に使用されるのであれば、フライヤーはお客様に「持って帰っていただくもの」「手に取ってもらうこと」を目的としています。今ではフライヤーも配りますけどもね。サイズ的にはA4以下の場合がとても多く、形も定型にこだわりません。丸とか花とかあります。

 

なので、チラシ・ビラ・フライヤーは、現段階では「ほとんど違わないよ!」と言えます。外国産チラシがフライヤーです。

でもインクループにご依頼いただけるときはニュアンスの違いで私が混乱するので、使い分けていただけるとすごくありがたい。

 

フライヤーの平均サイズ:A4以下(変形アリ)

 

フライヤーの目的:イベント宣伝、割引券、特定商品の簡易案内

 

フライヤーの寿命:1ヵ月~半年(チラシよりかは長寿です。紙しっかりですから)

商品を並べてご説明!品目を紹介するカタログ

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いわゆるパンフレットの一つなのですが、「商品や展示物などの品目を整理して書き並べたもの」という点で、通常のパンフレットとは使用目的が一線を駕して異なった独自の発展を遂げたツールです。目録、とか、説明書、とか、そんな感じですね。

 

なので、UNESCOの「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」という前提にとらわれません。某有名通販のカタログなんか何百ページあるんだよ状態ですし、結婚式の引き出物によくあるアレも50ページのお話じゃございません。

もちろん品目が並べられているのであれば「カタログ」なので、ペラいちでもカタログです。夏の限定の品ぞろえとかはペラいちで十分ですね。

 

カタログの平均サイズ:A3以下(変形アリ)

カタログの目的:商品の品目紹介、案内、説明。

カタログの寿命:1ヵ月~2年(サイズや情報量、紙質によって異なります)

固定ユーザーにダイレクトに届けるDM

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ダイレクトメールです。おはがきですね。普通は割引がついていたり、特典がついていたりします。住所がないとどうにもならないので、固定客を持っていらっしゃる企業様対象になります。

 

型抜きや、折を入れたり穴をあけたりする加工タイプのものもあり、割とバリエーションは豊か。箱に入れて届けるのもアリです。ダイレクトメールがはがきでなければならない理由なんてどこにもないんですね、ようはポストに入ればいいのです。

あんまり大きかったり立体だったりするとコストはかさみますが、インパクトには残ります。ポスティングをしたときに、他のチラシに交じって捨てられないようにするには有効的なツールかもしれませんね。

 

DMの平均サイズ:A4以下(変形アリ・投函可能サイズ)

DMの目的:特定のイベントや商品の告知

DMの寿命:1週間~3ヵ月(DMは基本的に単発です。期限付きの集客をしたいときに)

ブランディングのデザイン的象徴にもなるショップカード

「もう一回行きたいけどあのお店なんだっけ」と名前も電話番号も検索したワードもすっぽぬけたお客様のために、一枚用意しておくと潜在的リピーターのロスが少なくなる、飲食系業者様にわりと必須なのではないかと思うカードです。私みたいにデザインがよければひたすら収集癖があるやつもいます。

 

地図とショップ名、連絡先、QRコードくらいで構成されるカードは、割とデザイン勝負なところがあります。チェーン展開しているなら各店舗の紹介も必須。特にショップのブランディングに一役買ってくれるカードです。

 

余談ですけどショップカードの整理にお薦めなのがコチラのアプリ

>Eight サイトのムービーがめっちゃ面白い。

 

ショップカードの平均サイズ:名刺サイズ(財布に入るサイズがベストです)

ショップカードの目的:ショップの告知

ショップカードの寿命:1年~(お店のコンセプトを変えるまで)

みんな知ってるPOP

Point Of Purchase advertisingの頭文字をとってPOPなので、「ポップ」と呼ぶのは本来間違いなのですが知ったことか。ポップはポップです。

色々な種類があることで有名なPOPですが、目的が「買うときのポイントを示す広告」であれば全部POPです。卓上スタンド、パネル、プライスカード、商品説明カード、タペストリやのぼりといったサインディスプレイも厳密にいえばPOPで、正直商品を売るために作られた広告は全部POPです。

 

サイズや媒体によって寿命もさまざま。定型もないので、「こんなの作れないのかしら」があると結構割となんだって作れます。

お店を持っているならチェック!サインディスプレイ

上記でのぼりタペストリ、と書きましたが、それだけにはとどまりません。店先にある商品サンプル食品サンプルをはじめとし、LED看板、エスカレーターの手すりの装飾や天吊り、立体看板、店頭で動画を流せるデジタルサイネージ、パネル、ターンテーブルの展示台からライトアップから水を使ったアクションまで、サインディスプレイは進化し続けています。

 

興味がある人は最新のジャパンディスプレイ行ってみるとよろしいかと。

>SIGN & DISPLAY SHOW 2016 9/1~9/3

入場券はメールを送ると招待券をもらえて無料になります。それ以外の場合は500円(税込)

 

 

いっぱいありましたね。疲れました。

 

でもここに紹介したのは広告媒体のしかも紙媒体のごくごく一部でして、WEBを含めるとまだまだいっぱいあるのです。次はWEB系で何かまとまったツール紹介をしてみたい……。

これから何かチラシを作ろうと思っている方は、一度「何を作るのか」「どんな目的か」「どれくらいの内容量か」「どのくらいの期間つかうのか」というのを見直し、媒体選択に不安があれば、デザイナーに相談してくださいませ。全く答えられないデザイナーに頼むのはやめたほうがいいと思いますな。

 

しかしそろそろWEBのこと話したらどうですかね、私。

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