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「テキストサム損傷」は日本だけの誤用。本来は「親指の腱鞘炎」の意味でした。
昨日、ブログで紹介した「テキストサム損傷」ですが、ねとらぼさんで誤用であることを突き止めていましたので、ご紹介します。
「スマホの使いすぎで小指が変形=テキストサム損傷」は誤用? いつから誤解が広まったのか調べてみた
今回のブログの見出しはコチラです!
「サム=thumb=親指」
えーと、私もあまり考えずにドコモさんのツイートを紹介しただけだったので、テキストサムを「text some」だとばかり思っていました(ダメダメです)が、本来は・・・
テキストサム損傷(text thumb injury / texting thumb)
だそうです。
そもそも「thumb=親指」ですし、しかも、言葉の発祥の地である海外では「親指の腱鞘炎」という意味で使われているそうです。
日本だけがなぜか「小指の変形」という意味で誤用されることになってしまいました。
なぜそんなことになってしまったのでしょうか?
誤用の原因は・・・誤解したツイートなどをまとめた「まとめ記事」
詳しくはリンク先のねとらぼさんの記事をご参照して欲しいところですが、まとめると、
- JCASTニュースさんが「スマホ使いすぎで小指が変形した! 『怖すぎる症状』の訴え増える」という記事をアップ
- この記事では指が痛くなることを「テキストサム損傷」って海外では言われているということを紹介
- この記事を読んだ読者が指の変形=テキストサム損傷と誤解し、ツイートする人も
- さらにそれらのツイートなどをまとめたNeverのまとめ記事「スマホの使い過ぎで指が変形するのは「テキスト・サム損傷」って言うらしい」が作成される
- このまとめ記事で「小指の変形=テキストサム損傷」という誤用が広まる
という経緯だということを突き止めています。
ここまで突き止めたことに感服致します。
誤解・誤用が拡散し、訂正することが困難になるのがインターネットの特性
このように本来の言葉の意味が誤用されてしまったものが一気に拡散してしまうのがインターネットの特徴でもあります。
一人ひとりが情報の真偽に注意を払えばいいことなのですが、ネットに書いていることを1つ1つ裏を取っていくのは非常に困難なことです。
また、インターネットでは大げさな情報や、ウソなどの情報のほうが拡散しやすいといった傾向もあります。
ネットの根も葉もないウワサは拡散しやすく訂正されにくいことが明らかに
瞬間的に面白い内容に関してはSNSなどで拡散しやすいですが、「なーんだ・・ウソかー」ってことが分かった時にはガッカリするだけで、わざわざ他の人にまで広めようとしませんよね。
その結果、誤用・誤報が浸透してしまい、いつの間にか事実?になってしまうのだと考えられます。
情報を発信する前に注意・確認するしかないです
誤用・誤報を完全に防ぐことは困難ですが、できるだけ気をつけるしかないですね。
今回のケースに限らず、インターネットの特性を理解して、情報を発信する前に再度確認をすることを心がけましょう。
っと書いている私自身も気をつけます!
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